法律事務所の中には新しく出来たばかりの事務所もあれば,歴史のある法律事務所も存在することについて異論のある方はいないことと思います。
また,司法制度改革がはじまってから,弁護士か急増し,経験豊富な弁護士もいれば,新司法試験合格後に弁護士登録をして間もない方も沢山いらっしゃいます。
弁護士個人の経験年数や法律事務所開設からの歴史が長いほど,ある傾向がみられます。
その傾向とは「歴史や経験,格式を重んじることばかりに重点をおき,自己満足のホームページになりがち」ということです。
弁護士が急増して「ホームページからの集客が急務」ということには十分に理解している状況でお問い合せをいただき,ホームページの運営について担当される方や担当弁護士の方数名とホームページのお打ち合わせをすすめたところ,「歴史がある事務所だから品がない広告はしたくない」,「商業的なデザインは避けたい」,「ブランディングをしたい」というご要望がありました。
ホームページを活用して集客をしていくという意味では到底共感が出来るものではなかったのですが,強い要望もあり,話合いを重ね,双方とも妥協点をみつける形でホームページを公開しました。
しかし,ホームページを公開し,アクセスが増えてから私どもが納得出来るような数字ではなかったため,再度お客様に協力をお願いし,様々な仮説をたて,検証を行なったところ,ホームページに掲載している写真が原因の一つではないかと言うことを突き止めました。
最初のお打ち合わせの段階で「ある程度の格式あるデザイン」だけは妥協していただくことができなかったため,敷居を高く感じさせてしまっていたのです。
そこで,この点について再度ご提案をさせていただき,「一定期間だけでも良いので,私たちの思うように写真を差し替え,キャッチコピーも変えさせて欲しい」とお願いしたところ,快く承諾していただけたので,写真を差し替え,キャッチコピーも原型を残しつつ解りやすいものに変えたところ,4日ほどで変化が現れました。
この事例では,下記のことを強く感じました。
”格式”は弁護士や法律事務所のホームページにとって必要なケースもあるかも知れません。
ただ,格式を重んじることにこだわりすぎると,ただでさえ法律事務所という場所は敷居が高いと感じる人が多いのに,”連絡しにくい”・”相談しにくい”と思われてしまうということです。
結構前の記事でも書きましたが,このような格式を重んじる法律事務所の多くは”ブランディング”ということばを使用することが多いですが,”ブランディング”以前に”ポジショニング”が必要になることについての理解がないケースが多いのです。
私は都度説明させていただくのですが,ブランディングを行なうためには”まず集客”する必要があり,そのためにはまず,事務所のポジションを明確にする必要があるのです。
そして,その後に,ブランドイメージを構築していくものなのです。