ホームページを制作する際に絶対に必要になるものについて複数回にわけて書いてみたいと思います。
(あくまでも業務視点です。個人やサークルのHPレベルではあまり参考にならないかも知れません)
あえて書く必要はないかも知れませんがホームページを作るときは当然にパソコンが必要なります。
パソコンと一言で言っても性能、OS、端末の種類(デスクトップやラップトップなど)も様々です。
今回はパソコンの性能をホームページ制作の視点で書いてみたいと思います。
このページの目次
パソコンの性能
私たちがホームページ制作で主に使用するパソコンの性能は市販されているパソコンの中でも高性能と言われているものを使用しています。
ここでいう「性能」とは、多くの場合、CPU、メモリ、ストレージなどを指すことが多いですが、これらの性能が高ければ処理速度が高くなったり、並行して作業を行ったりすることができるようになります。
CPUの性能
弁護士や司法書士のホームページ制作をする際は、デザインソフトを使用します。
AdobeのDreamweaver、Photoshop、illustratorのほか、テキストエディタなども絶対に使用しますが、CPUの性能が高ければソフトの立ち上がりが早かったり、複数のソフトを同時に起動して並行した作業が出来る様になったりします。
CPUの性能はクロック数とコア数などから判断しますが、メインで使用するパソコンのCPUは上位のモデルのものを使用ています。
私メインPC(MacBookPRO)のCPUはIntel Corei7 3.5GHzのものです。
メモリの性能と容量
メモリはよく「デスク(机)」と例えられます。メモリの容量が多い=机が広いと言われています。
デザインを例にすると、A法律事務所の制作データを閉じずに、急遽B法律事務所の制作案件をすすめる、というよう場面ではメモリ(机)が多い方が有利です。
あとはホームページ制作をしない一般の方にも言えることですが、ブラウザのタブを沢山開くときもメモリが沢山必要です。
私たちは弁護士や司法書士ホームページの運用まで携わっているため、まとめて情報を確認するときは大量のタブを一気に開きます。
愛用しているブラウザのChromeの場合、タブを100個程度開くと消費メモリも8Gを超えるので、最低でも8Gのメモリは必要なのです。
私のメインPCのメモリは16Gです。(32Gが良かったのですが、私が欲しかったモデルの上限は16Gでした)
ストレージの性能と容量
ストレージとは、ハードディスク(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)のことをいいます。
性能が高いと、容量が増えたり読み書きの早さが早くなります。データの倉庫のような役割を果たしますので沢山データを保存するときは容量が多いほうが良いですね。
ホームページを制作すると、HTMLファイルなどの容量が比較的軽いデータから写真や動画データなどの容量が重いデータまで沢山のデータを扱います。
個人で趣味レベルのホームページを作成する際はそこまで容量は必要ないでしょうが、業務で制作する場合でお客様の数が増えてくると、パソコンのストレージに全てのデータをいれることはできません。
私たちは、写真データ、素材データ、制作データなど全てのデータをあわせると数十TBの容量を使いますので、事務所内にファイルサーバーを構築し、事務所内でデータを共有しつつ制作をすすめています。
そのため、ファイルサーバーの容量さえ沢山あれば、パソコン本体の容量はそこまで必要ありません。
とはいえ、制作をする際にフォントデータなどはパソコンにインストールしておいたほうが効率的ですから一般の方が使用するパソコンよりも容量は多いかも知れません。
容量以外には、”読み書きの速度”がとても重要です。
HDDは金属の円盤が回転してデータを読み込んだり書き込んだりしますので、故障のリスクが高く、読み書きにも時間がかかります。
一方で、数年前から急速に普及しているSSDは、金属が回転する部分がなく、読み書きが高速なうえ、HDDよりも故障しにくいと言われています。
ソフトを立ち上げるとき、大量のフォントを読み込むときなどに影響しますので、SSDが搭載されたパソコンを利用してます。
(SSDにも規格が複数ありますが、可能であれば早いものがおすすめです)
私がメインで使用しているパソコンのストレージはSSDで1TBです。
私が愛用しているMacbookPro(13インチ)、Macbook
以前の記事でレッツノートを長年愛用していてMacに移行したと書きました。
記事を書いた後もMacを使っているわけですが、使えば使うほどMacに愛着が湧いています。
ホームページを制作するときに、Windowsとは明らかに違うな、という点を書いてみたいと思います。
デザイン系ソフトの動作が全体的に速い
Windowsでもハイスペックなパソコンを使用するとデザイン関連ソフトは快適に動きますが、Macにしてみてさらに快適に動いています。
例えば、ソフトの起動、フォントの読み込み、ファイルの書き出しなどがWindowsよりも早い印象を受けています。
デュアルディスプレイやトリプルディスプレイがケーブル一本でつながる
外出先では難しいのですが、事務所で仕事をする際は複数のディスプレイをつなげて仕事をしています。
1つのディスプレイには資料を表示させ他のディスプレイで作業をするといった感じです。
Windowsのノートパソコンでデュアルやトリプルディスプレイ環境を整えようとすると、ACアダプタ、HDMIケーブルなどの複数のケーブルを都度抜き差ししなくてはいけませんでした。
この点、新しいモデルのMacbookProはUSB-Cに対応しているためハブやドッキングステーションを利用すると、ケーブルを一本指すだけで複数画面の環境を作れます。
外出先から帰ったときに毎回複数のケーブルを挿すのは面倒ですが、一本挿すだけなのでとても楽になりました。
画面がキレイ(Retinaディスプレイはスゴイです)
Macはディスプレイがとにかくキレイです。Windowsはフォントなどがにじんだりしますし、スケールを変更するととても使い物になりませんでしたが、Macはとてもキレイです。
私は子どものころから左目の視力がないに等しいほど悪いのですが、片目しか見えないことも影響してか長時間パソコンをしていると、とにかく目が疲れるのです。
でも、MacにしてからはWindowsを使っているころよりも明らかに目の疲れが軽減されました。キレイに表示されるだけでも目が疲れにくくなるならもっと早くMacにすれば良かったと後悔しています。
ホームページを制作したりプログラミングをしたりすると一日何十時間もパソコンの前にいるのでこのポイントは大きいです。
本当の意味で「使えるソフトが多い」
Windowsはソフトが多いと言われています。(実際OSのシェアからしても明らかに多いです)
ただ、本当の意味で「使える」といえるソフトはとても少ない印象があります。適切な表現かどうか解りませんが、”中途半端”なものが多い印象をうけます。
(とくにパソコンを購入したときに最初からインストールされているようなソフトは使い物になりませんよね(笑)さすがにビジネスモデルのPCはそういったソフトは少ないですが、それでも中途半端でムダなソフトが多いですよね・・)
一方でMacはムダなソフトが入っておらず、最初から入っているソフトが思っていたよりも秀逸でした。
リマインダーやメモ帳など、Windowsに入っている同種のソフトと比べると感動するほど機能的で別物でした。
そして、有料のソフトもMacのほうが優れているものが多い印象を受けます。しかもAppStoreにあるアプリなら一度購入してしまえばパソコンを買い換えたときも簡単に再インストールできるので楽です。
ホームページを作成するときにも役立つソフトが一杯あります。
ソフトのライセンス体系が絶妙
Windowsの場合、有料のソフトを購入すると1〜2台までしかインストールできないというものが多いですが、Macの場合はAppStoreにあるものならアカウントに紐付けると複数台にインストールができるのです。しかも家族アカウントを紐付けると追加料金なしで家族のMacにもインストールできちゃうのです。(ファミリー共有)
※AppStoreにないAdobe製品などのライセンスはWindows同様に2台までです。
トラックパッドが超すごい!
上でブラウザのタブを沢山開くことがあると書きましたが、アプリを使用するとトラックパッドで簡単にブラウザを閉じることができホームページの制作はもちろん、運用管理する際もとても助かっています。Windowsにこんなトラックパッドやアプリは絶対にありませんでした。何度も探しましたので・・
ホームページを制作したりメールを送受信したり、ホームページを管理したりという日々の作業をするうえで、マウスは必須でしたが、マウスが必要無くなるほどトラックバッドが便利です。むしろマウスよりも効率が良いので最近ではもっぱらトラックパッドをカスタマイズして使っています。
Macのここが嫌だ!
Macのことを絶賛していますが、Macにも嫌なところがあります。
それは、①重い ②LTE内蔵じゃない ③ 荷物が増える ④バッテリが持たない ことです。
①重い
重さですが、アップル大好きないわゆるアップル信者と言われているような方はMacbook、MacbookProを軽いといいます。
でも、レッツノートを使用していた私からすると、13インチのMacbookProは重いです。(前の前の前のレッツノートくらいの重さですかね。)
12インチのMacbookは1キロを切り、薄くて軽いので重宝しています。
②LTEが内臓されていない
LTEが内蔵されていません。Wi-Fiは利用できるので事務所内にいるときは困らないのですが、出先で使うときはモバイルルーターを使用したりLTEドングルを利用する必要があります。都度接続すると数分ロスしますので時間も勿体ないです。この時間があれば仕事をしたいのです。
MacBookPROにもipadのようにセルラーモデルがあればいいのに。。
あっ、でも良い方法を思いついたのです(笑)
↓この組み合わせでルーターの電源を入れっぱなしで持ち歩けば、パソコンを開いたらすぐにWi-Fiでネットにつながります。モバイルルーターは10時間の通信が可能なモデルですが、バッテリにつなげておくと24時間以上使うことができます。重いですが・・
③荷物が増える
荷物が増えることについてですが、②にもあるように内蔵されていれば不要なモバイルルーターなどの荷物が増えるのです。レッツノートはLTE内蔵モデルがありましたので、カバンにパソコンだけ入れておけば、どこでも仕事ができましたが、MacbookやMacBookPROの場合はルーターなどが必要になり荷物が増えました。
特に②で書いた解決策が重すぎです(笑)他に良い方法はないのでしょうか・・
④バッテリがあまりもたない
バッテリは、レッツノートと比べると駆動時間が短いです。
MacBookもMacBookPROも公称10時間ですが、絶対に10時間ももたないです。
Macbookは6時間くらいはもちますが、MacBookPROは4時間ももちません・・
レッツノートは酷使しても10時間以上は連続で使用できたのでこの差は大きいです(T_T)
実は、この問題も②で登場するモバイルバッテリなのです(笑)
このモバイルバッテリを上記の写真のように使用すると、かろうじて8時間(PRO)くらい使用できます。
バッテリの持ちは使用用途などにもよると思いますが、歴代モデルを長年使用してきたレッツノートと比較すると短いのが辛いです。
①〜④の嫌な点を書きましたが、これらを踏まえても、Macを使用したほうが効率がよいので今は満足していますが、なんとかしてもらえると嬉しいです。
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