以前の記事で弁護士や法律事務所のホームページ制作や司法書士事務所のホームページ制作において使用する技術や言語について様々な変化があったことを書きました。
技術の変化といえば,これなしではホームページを語れないほど有名な技術が廃り始めています。
それは「Adobe Flash」です。
Adobeといえば,PDFのAcrobat,デザイン業務で使用するillustratorやPhotoshopなどが非常に有名ですが,Flashもとても有名です。
弁護士,法律事務所,司法書士事務所の方であれば,誰でもPDFを扱った経験があると思いますが,デザイン業界ではillustratorやPhotoshopも超定番ソフトでこのソフトを所有していないデザイン会社はないと言っても良いほど普及しています。
さて,本題のFlashですが,Flashを知っている方も多いと思いますが,誤解を恐れず簡単にまとめると,Flashとは「映像のような表現が可能な技術」や「インタラクティブな技術」だといえるでしょう。
数年前までは,Flashはとても優れた技術で,動きのあるホームページには必ずと言って良いほど使用されていましたが,最近はFlash廃止の方向で動き始めています。
色々な理由があるようですが,動作が重かったり,Flashプレイヤーに含まれる脆弱性が原因だといわれています。
全ての端末で直ちに閲覧(再生)ができなくなるわけではないですが,世界シェアが50%近くまで伸びているChromeというWEBブラウザはGoogleが開発していますがGoogleは段階的にFlashを廃止させる方向で動いていますので,WEB集客においては無視出来ないと思います。
(世界の上位10サイトはFlashがまだ使われているため,当面除外するようです。詳しくはGoogleグループ(https://groups.google.com/a/chromium.org/forum/#!searchin/chromium-dev/HTML5%2420by%2420default/chromium-dev/0wWoRRhTA_E/__E3jf40OAAJ)をご覧下さい。)
以前からFlash廃止の動きは少しずつあったため,お客様に無駄なコストをかけていただかないようにするためにFlashのご提案はしなかったこともあり,私どものお客様である弁護士,法律事務所や司法書士などの士業の方の影響は極めて少ないのですが,まだまだFlashを利用しているホームページは多いのが現状ですので,作り直しや一部のサイトは全部を作り直す必要が出てくると思われます。
例えば,4大法律事務所の最大手である西村あさひ法律事務所さんなどはFlashコンテンツがトップページに含まれており今後の動向が個人的に興味があります。
一部のコンテンツのみがFlashで作られているホームページであれば,比較的容易に対応することができると思いますが,全てのコンテンツがFlashで作られているホームページもたまにみかけますのでそういったサイトは作り直しを迫られることになると思います。
Flashが廃止されるなどの理由で使えなくなった場合,代替技術はあるのかについてですが,あります。
それはHTML5と呼ばれる技術です。Flashよりも動作が軽いなどの特徴がありますが,ブラウザの対応状況が完璧とはいえず,発展途上の技術ですので,しばらくは様子を見た方が良いと思います。余談ですが,私どもが制作した弁護士,法律事務所,司法書士のホームページはFlashをいれるような特定の部分にHTML5を入れることができるように柔軟に制作しています。
そのため,今後もし,HTML5が普及し,弁護士や司法書士等のマーケティングを行なうにあたって,有利になるようであれば積極的におすすめしていきたいと思います。