弁護士ホームページ制作や司法書士ホームページ制作、税理士ホームページ制作などの士業のホームページ制作をする場合、低コストで集客をするためにSEOに力を入れる方も多いです。
SEOで集客をする方からいただくご相談の中には、いわゆるビッグキーワードで上位に表示させたほうが良いのではないかとお考えの方も多くいらっしゃいますので、この点を掘り下げてご案内したいと思います。
このページの目次
そもそもビッグキーワードとは?
ビッグキーワードの定義は明確にはありませんが、一般的には、「Googleなどの検索エンジンにおいて検索されている回数(検索ボリューム)が多いキーワード」と定義されることが多く、異論のある方は少ないかと思います。
稀に”一語のキーワード”と認識されている方もいらっしゃいますが少数派の定義ではないかと感じます。
ただ、一語のキーワードは検索ボリュームが多いという点では同じだといえるかも知れません。
多少の定義の違いはあるものの一般的には検索ボリュームが多いキーワードとされています。
ビッグキーワードよりもミドルキーワード・ロングテールキーワードが集客に強い理由
ホームページを集客目的とせずに、単にアクセスを増やすことが目的となっているようなメディアサイトなどは「ビッグキーワードを狙う価値」もあるでしょうし、「ビッグキーワードを狙うリスク」を考えてもやる価値が充分にあるといえます。
ところが、弁護士ホームページ制作、司法書士ホームページ制作、税理士ホームページ制作、行政書士ホームページ制作、社労士ホームページ制作のいずれにおいても、ビッグキーワードで集客をしているケースはほとんど存在しないのが現状です。
ビッグキーワードで集客できない理由:1
ビッグキーワードはターゲティングがしづらい事があげられます。
交通事故業務で例えるなら、「交通事故」がビッグキーワードといえますが、検索する人の検索ニーズは、「交通事故のニュースを検索したい人」かも知れませんし「交通事故の際に心強い保険を探している人」かも知れません。
実際に「交通事故」と他のキーワードを掛け合わせて検索している人は、明らかに弁護士を探していないであろう下記の様なキーワードと掛け合わせて検索しています。(下記は検索ボリュームが多かったものです)
交通事故+夢
交通事故+死者数
交通事故+罰金
交通事故+確率
交通事故+ニュース
交通事故+ブログ
交通事故+動画
交通事故+目撃
交通事故+原因
ビッグキーワードでの検索は検索ボリュームは多いものの、上記のような弁護士を探していないキーワードも含まれるため、上位を狙うのが大変な割にCVや受任件数増加にはつながりにくいのが現状です。
ビッグキーワードで集客できない理由:2
上記の理由1ではビッグキーワードになるほど士業を探していない人まで流入してしまうため集客につながりにくいと書きましたが、理由2ではそもそもビッグキーワードは効率が悪いということを書きたいと思います。
ビッグキーワードは一般的にはアクセス増加に繋がるイメージが強いからなのか、ビッグキーワードでSEOをしたいと考える士業の方が多く、競争が非常に激しくなります。
しかもビッグキーワードは私どものような専門業者に依頼しなくては上位表示は難しいのが現状ですので、コストもかかりますし、上位表示までに時間もかかるため投資対効果が悪く現実的ではありません。
ミドルキーワード・ロングテールキーワードが集客に強い!
下記をご覧いただきたいのですが、特定のビッグキーワードのみだと当然検索ボリュームは多いですが、実際はコンバージョン率が低く、他方でロングテールキーワードは検索は少なくなりますが、コンバージョン率が高いキーワードも多く存在しており、複数のロングテールキーワードをあわせた方が1つのビッグキーワードよりも検索ボリューム全体は明らかに多くなります。
例えば「弁護士 東京」というキーワードで上位を目指す場合、「上位表示できないリスク」があるだけでなく、上位表示したとしても「Googleのアルゴリズムのアップデートによる順位低下のリスク」も存在しますのでホームページを運営するうえでこのキーワードのみの流入に依存するのは危険だといえます。
さらに無事長期間上位表示に成功したとしても上記に記載したとおりそもそもCVが低いので集客につながりにくいという特性があります。
そうすると、ホームページを活用して集客をしようとすると、必然的に「受任に至りやすいキーワードの数」が必要になりますが裏を返せば受任に至りやすいキーワードが含まれているコンテンツが多数存在するホームページを制作すれば集客はできるのです。
事実として、私どもが今まで制作してきたホームページの流入キーワードはリスティング広告経由でもSEO経由でもビッグキーワードからCVにつながっているのは全体の1割にも満たないのです。
集客を謳うホームページ制作会社やコンサル会社が大したキーワードも入っていないホームページや広告を運用しているのをみると思うことも多いです。
余談ですが、リスティング広告を設定する際もロングテールキーワードに該当するようなキーワードはクリック単価も安いため、私どもでリスティングの運用代行をする場合、数百から数千のキーワードを設定しているほどです。
(このような運用方法をとっているため他社のリスティング広告の広告費用よりも安く抑えられるだけでなく、受任件数が増加しやすいという特徴があります)
上位に表示されやすい士業ホームページと上位にされにくい士業ホームページ
まずGoogleの指標としては、E-A-Tを高めると良いと言われています。
この指標は弁護士や司法書士、税理士、行政書士などの士業の種類を問わず全部のホームページにあてはまりますが、士業に関しては特に顕著です。
E・・専門性(Expertise)
A・・権威性(Authoritativeness)
T・・信頼性(Trustworthiness)
それではそれぞれ特徴をみていきたいと思います。
専門性
法律事務所、税理士事務所、司法書士事務所、行政書士事務所等の士業が集客用のホームページを作る場合は基本的には複数の業務を掲載する総合型ホームページと特定の業務に特化した特化型ホームページにわけることができます。
専門性という意味では後者の特化型ホームページの方が有利だと言えますが、総合型ホームページであっても”法律の専門性”は高いサイトであることには間違いなく、実際に多くのサイトが上位表示していますので、ある程度のコンテンツ数があれば専門性の視点では問題ないと言えます。
(競合の多寡や地域、業務によっては特設サイトでないと難しい場合もありますので詳しくは気軽にご相談ください)
権威性
権威性とは、”誰が言っているのか”を判断されます。単に記事の著者の名前を判断しているだけではないことに注意が必要です。
例えば、法律系記事の場合は、弁護士会や法務省、裁判所などのホームページでも発信されており、一般的には法律事務所や弁護士のホームページよりも弁護士会や裁判所のホームページの方がGoogleから高く評価される傾向が強いです。(権威性だけで上位に出るわけではないのでバランスは必要です)
権威性は運営者情報、ドメインパワーの強いサイトからのリンク、サイテーション情報などで評価されています。
この点はとても面白いので詳細は別の機会に書きたいと思います。
信頼性
情報を詳細に記載し、専門性の高い記事を配信することで信頼性があがります。
士業のホームページでは、単にサービスの案内だけでなく、判例、先例、事例などを詳しく紹介することで信頼性があがる傾向が顕著になっています。
特に、2021年のGoogleのアップデートでは上記のような傾向が強くなりつつありますので、この点を踏まえてコンテンツを考える必要があります。
E-A-Tを充足できるコンテンツと+αの記事が重要
単にE-A-Tを意識したホームページを作るだけでは、論文のような無味乾燥なサイトになってしまい集客はできません。
実際に集客施策を実行するにあたっては、CV(問い合わせ)を獲得しやすいようにホームページを構成していく必要がありますが、今回はSEOにフォーカスした記事ですので割愛したいと思います。
E-A-T以外にもう一つ重要な要素があります。
それは「情報の網羅性」ですが、こちらもまた別の機会に詳細に書きたいと思います。
士業のホームページ制作・Web集客はサムライラボへ
サムライラボでは下記の士業のホームページ制作・マーケティングに対応していますのでお気軽にご相談ください。
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