弁護士や法律事務所というと,最初は多くの依頼者が”近づきがたい”と感じているということは皆さんもお気づきのことと思います。
この「近づきがたい」と思われる理由には,報酬が高いのではないか,あとからとんでもない報酬を請求をしてくるのではないか,弁護士は怖い人なのではないか,というのが多いようです。
実際に私も弁護士などの士業の方と話すまではそう考えていました。弁護士の方ご本人も弁護士になる前までは,ご家族に弁護士がいるなどの事情がある方を除けば同じようなイメージだったのではないでしょうか。
実際にお話をしてみると,気さくな方が多く,取引業者である私どもでさえ恐縮してしまうほど謙虚な方も沢山いらっしゃいますが・・
さて,前置きが長くなってしまいましたが,弁護士や法律事務所に対する”心理的ハードル”は多くの方が感じており,弁護士のホームページを作成するときもこの心理的ハードルを下げるための工夫をしています。
企業法務や金融取引関連などを扱う弁護士のホームページなどはある程度重厚感があっても問題ないケースが多いですが,一般民事事件の多くの業務は心理的なハードルを下げる工夫がどうしても必要になります。
今回は九州にある某法律事務所(弁護士)のホームページの改善事例です。(これも実例ですので参考にしてくださいね)
沢山の弁護士ホームページを制作し,経験値が高くなった私どもが作成したホームページも改善が必要となったケースです。
状況としては,
・様々なキーワードでSEOを行い,上位表示に成功している
・アクセスも増加傾向にあり,日によっては平均的なアクセス数を大きく上回るほど
・アクセスや訪問キーワードなど,総合的に考えて問い合わせが少ない
というものでした。
様々な検証を行ないましたが,改善作業をして,元に戻してというのを繰り返して結局もとの状態が良いことがわかりました。
それでもなぜか問い合わせが少ないのです。
そこで,お客様にご協力をいただき,ホームページを経由して受任した依頼者様にお客様アンケートをとっていただき,守秘義務に反しない範囲でフィードバックしていただきました。
そうすると,「無料法律相談と書いてあるが本当に無料なのか解らなかった」や「あとから報酬を請求されるのではないか」という不安を抱えていた方が多いことが解りホームページの改善に着手しました。
具体的には,「法律相談と見積は無料」ということをあらゆる部分に記載し,無料法律相談のみで解決してしまったような事例なども掲載したのです。
そうすると,面白いことに男性からの問い合わせが突然増加し始めたのです。
理由は今でも分りませんが,同じような事例はその後もたまにありますので,何かの心理が働いているものと推測しています。
このように,心理的なハードルを下げる工夫は今後も必要になってくると思いますので,是非参考にしてみてくださいね。