弁護士や司法書士のホームページの心理-カクテルパーティー効果

弁護士・法律事務所のホームページ制作や司法書士事務所のホームページ制作で活用できるユーザーの行動心理は沢山あります。

前回はコントラストの原理について触れましたが,今回は”カクテルパーティー効果”というものについて書いてみたいと思います。

弁護士や司法書士等の士業の方に心理を解りやすく説明するために,何かよいたとえ話でもないかなぁと考えていたのですが,おそらく特化型サイトで例えるのが解りやすい気がしましたので特化型サイトで例えてみたいと思います。(例えは特化型サイトですが,総合型サイトでも十分活用は可能です)

私たちは,弁護士や司法書士のホームページを作成するとき,ある程度ターゲットを絞り込んだり,業務を絞り込むよう強くおすすめしています。

これは様々な理由がありますが,理由の一つにこの”カクテルパーティー効果”があります。

それではどんな効果なのかというと,「ざわさわしている中でも「自分に対してのメッセージ」や「自分に関係のあるメッセージ」なら識別できる」というものです。
(厳密にはややことなりますが,大ざっぱに一言でまとめると上記のような理解でよいと思います)

「カクテルパーティー効果」という名称にもなっていますが,カクテルパーティのようなざわざわした環境の中でも自分の名前を呼ばれたり自分に関係のあるような情報を瞬時に聞き分けることができるというものですね。

弁護士(法律事務所)や司法書士のホームページでどのように活用できるかというと,本当はホームページのトップページなどに見ている人の名前で「○○○さんへ」と書くのが一番わかりやすいのですが,ユーザー登録を必要としない普通のホームページでは技術的にそんなことはできませんし,出来たとしても,はじめてアクセスしたホームページでいきなり名前を呼ぶようなホームページは気持ち悪いので,現実的には○○○でお困りの方へなど,”あっ,私のことだ!”と思ってもらえるような工夫をすることがよいでしょう。

○○○に当てはめると,
 1,「相続トラブルに巻き込まれている方へ」
 2,「保険会社から提示された賠償額に不満な方へ」
 3,「他の弁護士に断られた方へ」
 4,「弁護士が身近でないとお考えの方へ」
など,例をあげたらきりがないと思います。

上記をご覧いただくと,お分かり頂けますが,上記の様な表現をしようと思うと,ある程度ターゲットや業務を絞る必要がでてきますよね。
上記の様に絞り込みをかけようとすると,総合型よりも,特化型の方が簡単ですし,共感を得られやすくなります。

しかし,総合型でも3や4のような汎用性のあるようなものも容易に考えることができると思いますので,是非考えてみてくださいね。
※ただ,総合型はカクテルパーティー効果を狙うよりも他の行動心理をいかしたほうがよいケースも多いです。

このカクテルパーティー効果はホームページ制作以外の法律相談などにも活用できると思いますので,是非試してみてくださいね。




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