前回の記事では「集客しやすいキーワードと集客しにくいキーワード」について触れました。
弁護士や司法書士等の士業のホームページ制作においては「重要度」と「緊急度」を意識する必要があることまで説明しました。
今回は,具体的な業務を少しだけ掘り下げて考えてみたいと思います。
以前の記事で人気が集中しやすい業務の一例で下記を取り上げましたが,さらに細分化できると思います。
・遺言,相続
┣遺言書作成
┣遺産分割協議書作成
┣相続放棄
┣遺留分減殺請求
┣遺言執行
┣その他の相続トラブル
・債務整理
┣自己破産
┣法人破産
┣任意整理
┣個人再生
┣過払金
・男女問題
┣親権関係
┣不貞における慰謝料請求等(請求者側・被請求者側)
┣財産分与
┣年金
┣面会交流
などがあるかと思います。上記の業務のカテゴリはさらに細分化することができますが,長くなってしまいますので,もし,ご興味があれば是非細分化してみて下さい。
細分化すると,どういうとき,どういう人,どういう状況下で「緊急度」と「重要度」が高くなるのかを検討しやすくなると思います。そして,緊急度と重要度が高くなるような業務を意識して頂くと集客がしやすくなります。
このページでは詳細を割愛させていただきますが,弁護士や司法書士等の士業の方に,ホームページ制作をお任せ頂いたときは上記のような「重要度」・「緊急度」は必ず考慮し,くわえて,検索者数や競合の多寡など,総合的に考えた上で構成を考えています。
もし,このような作業を自分で行なう場合は非常に時間がかかると思いますが,過去の相談事例を思い出して頂いて相談者が”焦っていた”という業務はチャンスが隠れているかも知れませんし,さらに”人”や”状況”を想像すると,ターゲット層を絞りやすくなるのではないでしょうか。
遺言書は前回例にしましたので,今回は遺産分割協議書を例にしたいと思います。
例えば「遺産分割協議書作成」の業務を弁護士や司法書士,行政書士がホームページで集客したいと考えたとします。
この遺産分割協議書作成が必要なターゲットはどんな方だと思いますか?
一見すると,緊急度も重要度も高くないな気もしますよね。
遺産分割協議書作成業務で集客をしたいとお客様に希望された場合は,私どもは「遺産分割協議書を作成します」というコンテンツだけでなく「銀行口座の凍結解除」などについても触れます。
弁護士や司法書士の方は遺産分割協議書がどんな目的で作られる書類なのか,あるいは,どんな権利義務が生じるのかなどを理解していますが,一般の方で理解している人は非常に少なく,そもそも必要性を解っていないので緊急度や重要度が存在しないのです。
しかし,相続が開始し,一度銀行口座が凍結されてしまうと,凍結を解除するためには「遺産分割協議書」が必要になります。
この”凍結されて困っている人”は非常に緊急度も重要度も高いといえるので,このような人をターゲットにしていくことが効率的といえます。
いかがでしたか?
既存のお客様の競合事務所を増やすわけにはいきませんので,あまり詳細には書けませんが,考え方は是非知って頂きたいと思います。
次は「ページボリュームが必要な理由」を書きたいと思います。